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諫山元貴 個展
【Objects】
会期:3/15(土)〜3/30(日)
木金 16:00〜19:00
土 13:00〜19:00
日 13:00〜18:00
※月火水曜日 及び 祝日は休廊
※曜日により営業時間が異なります。ご注意ください。
※3/20(木)は祝日につき休廊となります。
関連イベント 3/16(日)15:00~16:00
千葉市美術館 学芸員 森啓輔氏を招いての、
諫山とのトークセッションを行います。
どなたでもご自由にご参加いただけます。
※着席可能数には限りがございます。ご了承ください。
会場 : myheirloom
東京都中央区日本橋大伝馬町11-10 西井ビル3F
myheirloomでは3月15日(土)から3月30日(日)まで、当ギャラリーでは初展示となる諫山元貴の個展「Objects」を開催いたします。
広島を拠点に活動する諫山元貴(1987年生まれ)は、自らの体験を起点に人間とモノ自体の存在(本質)を問い、
「崩壊と複製」をキーワードに、制御できない出来事によって物質が変化していく様子や瞬間を映像や立体で表現しています。
諫山の映像シリーズは既製品を複製し、それらが水中で崩れていく様子を定点撮影したものであり、速度編集無く無音の状態で再生されます。
サイネージやPCのモニターで再生され、誰のためでもなく流れる映像からは、ふと時間に強制されない感覚を得ます。
また誰もいない空間でも映像はひたすら再生し繰り返されます。
2025年には、VOCA奨励賞を受賞し、また2021年から広島市現代美術館をはじめ、
高松市美術館、Benton Museum、埼玉県立近代美術館と毎年作品が収蔵されるなど、堅実に活動を続けている若手作家の一人です。
本展は上野の森美術館にて開催される「VOCA展 2025」の会期中に合わせて開催されることとなりました。
広島市現代美術館の主任学芸員である松岡剛氏の推薦により入選し、さらには奨励賞を受賞。今後の活躍が期待されています。
本展では、諌山のVOCA奨励賞受賞作「Objects#21」の世界観を拡張し、上野の森から本会場へ接続させる形で空間を構成しております。
少し薄暗い空間の中、無音で誰にも見られることなく崩壊がループし、モニター上で明滅を繰り返すオブジェクトからは、
時の流れに逆らえない虚無感のようなものを感じます。逆に遠くから一枚の絵画として捉えてみると、幾つものオブジェクトが明滅しながら崩壊と再生を繰り返し、崩壊する時間もバラバラなことから躍動感に満ちた作品でもあるように思えます。
空間内に配置された生の象徴でもある観葉植物は、サーキュレーターの風に揺れながら24時間ライトに照らされ成長を続けます。
複製可能な人工物の宿命として、数百年の時を経て崩壊に至るまでが凝縮されたかのような映像作品との対比が、
私たちを何とも言えない不思議な感覚に包むのです。
空間に没入した私たちは、今ここで生きている自身のの存在、そして流れる時間について思考をめぐらせることになるでしょう。
アーティスト・プロフィール
諫山元貴(いさやま・げんき)
1987年大分県生まれ、広島市在住
2009年京都造形芸術大学美術工芸学科総合造形コース卒業
2011年広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了
主な展覧会に、
「Dolly」(hakari contemporary 2024年)、
「MOMAS コレクションⅢ期 (特別出品) 」 (埼玉県立近代美術館、2023年) 、
「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.11」 (高松市美術館、香川、2022年) 、
「KAATアトリウム映像プロジェクトVo.19 | 諫山元貴」(KAAT 神奈川芸術劇場)、
「Objects #7」(広島駅南口地下広場ショーウィンドウ 企画:広島市現代美術館 2021年)、
「個展BankART Under 35 2021」 (BankART KAIKO、横浜、2021年) 、
「Sights and Sounds:Japan」(ユダヤ博物館、ニューヨーク、2016年)、
など。
主な作品収蔵先に、
広島市現代美術館、埼玉県立近代美術館、ポモナ大学付属ベントン美術館、高松市美術館などがある。
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